今上天皇が退位の儀でお召しの束帯装飾、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)が、とても素敵ですね。
下世話な話ですが、そのお値段や色の発色(cmyk)、生地の染色方法について調べるなど、気になることが沢山ありますよね?
黄櫨染御袍の値段や黄櫨染の意味、cmykでの発色、生地の染色方法について調べてみることにしました。
黄櫨染御袍(こうろぜんごほう)の「黄櫨染」の意味とその値段は?
黄櫨染御袍ってお正月に御大礼装束展示で見たのだ…。
(もっと写真撮ってくればよかった!) pic.twitter.com/Ya8oGv9htY— 🌹ちゃと🌹 (@kijineko2016) 2019年4月30日
黄櫨染御袍(こうろぜんごほう)の「黄櫨染」とは、一体どういう意味なのでしょう。
黄櫨染とは、天皇が晴れの儀式に着る袍(ほう)の染色の名で、色としては黄褐色という色に当たるそうです。
天皇以外誰も使用することが出来なかった、絶対禁色とされていた色なんだとか。
見る限り、「からし色」のように見えなくもないですが、染色方法も難しく、貴重な色の御袍ということなのですね。
以下、引用です。
桐・竹・鳳凰ほうおう・麒麟きりんの地紋がある。夏は生絹すずし、冬は練絹で裏は同色の平絹、腋わきは縫腋ほうえき。明治以後は即位礼にも着用する。
(引用元:https://kotobank.jp/word/)
そして、気になるのはお値段ですが、実際に購入しようとするといくらくらいするのでしょうか?
一般的に販売されている束帯などの衣装は、10万円前後~50万円程度、ということですが、皇族・しかも今上天皇がお召になるものですし、染や織りも一流の職人さんがされているでしょうから、きっともっと高額なのでしょうね。
正式なお値段が分かり次第、追記していきます。
黄櫨染とはcmykで何色の発色なの?
天皇陛下が譲位の儀式に身につけられた袍の色がこちらの「黄櫨染(こうろぜん)」になります。現代に残る禁色の1つです。#伝統色のいろは https://t.co/ro803xjxyk
— 伝統色のいろは (@wamei_iro) 2019年4月30日
それでは、実際の黄櫨染とは、何色に当たるのでしょうか?
日本の伝統色に、櫨染(はじぞめ)という色があります。
ちなみに、カラーコードは#d9a62e
- R:217 G:166 B:46
- H:42 S:79 B:85
- L*:71.02 a*:7.97 b*:64.62
cmykでいうと、C:20% M:40% Y:88% K:0%という色のようですね。
こちらより少し黄色味が強い、黄金色という日本の伝統色があり、黄櫨染は見る限りこの黄金色と櫨染の中間色のように見えますよね?
ただし、染め方が難しく、同じ色の発色は難しいということで、「謎の色」なんだとか。
今後、イラストなどで黄櫨染の色の発色を使ってみたい方は、こちらを参考にしてみてください。
黄櫨染の生地の染色方法は?
黄櫨染の生地は「ヤマハゼ」という植物で染めるそうです。
「オレンジっぽい茶色」「山吹に近い黄土色」なんて言われているそうで、
染色と媒染という工程を何度も繰り返して発色させるのだとか。
とっても手間がかかる上に、「ヤマハゼ」はなかなか手に入らないものらしいのです。
やはり天皇のための禁色だけあって、材料を手に入れるのも染めるのも、大変なんですね。